ランプレンズリフォーム

ランプレンズリフォーム

「レンズリフォーマー」を使用する事で、新車のオリジナルコーティングに匹敵する機能及び美観を回復させることができます。補修の目的はヘッドランプレンズのポリカーボネートの傷に耐擦過傷性、耐候性の付与と、オリジナルな外観状態に回復させることにあります。

1.軽微な擦過損傷の場合

非常に軽微な擦過傷であれば、超微粒子コンパウンド(研磨剤)を用いて磨けば消える傷もあります。
また、コンパウンドのみでは困難な場合は、#1500~#2000程度の耐水ペーパーにて若干研磨後、細目→超微粒子コンパウンドの順序で磨き修理も可能なレンズカバーもあります。

ポリッシャーでの磨き

磨き後の状態

しかし、コーティングの膜厚は5μ程度と非常に薄いため、研磨し過ぎると、新車のハードコーティング膜厚が減少し、膜が擦り切れ、ポリカーボネート樹脂の素材表面が露出してしまう問題があります。結果、露出した部分だけが傷つきやすいということになりますので、上記の修理方法は膜切れを起こさない範囲の非常に軽微な傷の場合のみの補修方法です。
膜切れを起こした場合や、擦り傷がポリカーボネートの素材表面に達している場合は、レンズリフォーマー(ポリカーボネート製レンズ専用塗料)で補修塗装するしかありません。

2.素地(ポリカーボネート)に傷が達している場合

  • 新車ハードコーティグ膜が膜切れを起こした場合。
  • 素地(ポリカーボネート)に傷が達している場合。

部品脱着

スリ傷

1. #320前後で損傷部を研磨し損傷そのものを消す。
次に#400前後で前面部全体を研磨し、旧塗膜(コーティング)を剥離除去する。
全体に #600→#800→#1000→#1200→#1500→#2000 と番手を上げ研磨傷を消していく。

2. 前面部全体をポリッシャーにてコンパウンド研磨する。
粒度は 細め→極細め と上げていきペーパー傷が完全に消え、透明性が得られるまで研磨する。

3. 更に周辺(膜)の部分を細目コンパウンド相当で足付け研磨する。

4. レンズ全体を中性洗剤にて洗浄する。
更に脱脂作業をする。更に上塗り塗装のためのボディー部をマスキング養生する。

5. 「レンズリフォーマー下塗りプライマー」をスプレーガンにとり、レンズ部にプライマーを塗布する。10~20分程度の乾燥時間を置いてから、「レンズリフォーマー上塗りクリヤー」を塗布する。

6. 10~20分程度、自然乾燥時間を措いてから強制乾燥を行う。
強制乾燥後、磨き仕上げをする。

7. 塗装面全体をポリッシャーにてコンパウンド研磨する。
粒度は 細め→極細め と上げていきペーパー傷が完全に消えるまで研磨する。

8. 完成

3.“直るもの”と“直らないもの”(参考)

直るもの

大半は磨き修理にて消えるが、深い傷部が残った場合は更に研磨してコーティングとなる

前面部全体の擦過だが、上記同様可能
かなり深い傷だが、100ミクロン前後と思われ平滑に研磨可能であれば可能の範疇

直らないもの

輪郭部のボディー部(黒色部)とレンズ部の異種素材同士が隙間なく隣接しているため、またボディー部は肉が薄くなっているため

亀裂が入っているもの

表面のみならず素材の深くまで切削されているような傷

レンズリフォーマー
施工料金 ヘッドランプ 1個当税込 13200円

(ランプ脱着工賃は別途お見積り。目安として約6.000円前後です。)

レンズコーティングセット

税込 5,250円